35年前の君へ

日々の出来事

35年前。

私は「人」という姿形の存在で、この世に生を享けました。

そして、その瞬間から私は自分の「“人”生」を歩み始めたわけです。

目の前の世界に、純粋にワクワクしていた少年時代。

大人の世界を夢見て、イキがっていた学生時代。

希望に満ちた世界に向かって走り出した研修医時代。

そして現実の世界を目の当たりにして、人間関係の難しさや社会の厳しさを痛感した勤務医時代。

戦争や分断が起こっている昨今、どの時代においても、大きな病気に罹ることなく、五体満足で人間らしい生活が送れたことは、本当に素晴らしいことだと思っています。

私たちは生まれる場所を決めることができません。

改めて日本という国に生まれたことに感謝したい。

社会に進出し、他人に迷惑をかけ、この世界から逃避したい気持ちになったこともあります。

そして、この世から消えてなくなろうとさえ、したことがあります。

しかし、今思うことは、生きていて本当に良かった。

心の底から、そう思います。

産んでもらったこと、ここまで育ててもらったこと。

親には、もう面と向かって感謝することはできませんが、この感謝の気持ちはこれからも忘れずに持ち続けていきたいと思います。

人は後悔することばかりの連続です。

辛い時がほとんどだと思いますが、その中で嬉しいことが起こると、また頑張ろうという気持ちになります。

はじめから全てを完璧にできる人間はいません。

少しずつ少しずつ前に進んでいけば良いと思います。

例え、子供の頃に夢見たような状態になっていなくても、それで良いのです。

夢見た状態になっていなくても、その歩んできた道のりの中で、どんな人と出会えたのか、そしてどんなことを学んだのかが大事だと思います。

身の丈にあった自分を愛でる気持ち。

これをいつまでも大切にしてほしい。

私は、私のままで。

君は、君のままで。

人生の中で、どんなに辛くなっても、幸せなことを一つでも多く見つけていってほしい。

私が今感じる幸せなこと。

それは、相方に出会えたことです。

朝起きて、隣に相方がいること。

仕事から帰ってきて、相方が笑顔で迎えてくれること。

夜寝る時に、おやすみと言える相方がいること。

ただただ、それだけで私は十分なのです。

プレゼントなんていらない。

ケーキなんていらない。

相方が側にいれば、それだけでもう幸せな気分になる。

それが1番のプレゼントよ。

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