デルタ株の猛威

暗雲日々の出来事

新型コロナウィルスのデルタ株が猛威を奮っています。

CDCの報告書

米国CDC(疾病管理予防センター)は、7月30日にマサチューセッツ州で発生した感染の調査において、コロナに感染した469人のうち347人がワクチン接種を完了していたことを明らかにしました。

つまり、接種をしても感染する可能性があることを示唆しています。

そして、その中の133人から採取したウィルス検体の90%がデルタ株であったことを報告しました。

このCDCが公表した資料では、従来株の基本再生産数は2.5だったものが、デルタ株は7〜8となっているそうです。

つまり、変異前のコロナウイルスは、通常のかぜと同じく1人の感染者から約2人にうつるというものでしたが、デルタ株は平均8~9人に感染させるそうです。

このデルタ株は、空気感染する水痘と同じ感染力だという報告なのですが。

空気感染の疾病と同等なんて、信じたくない話です。

しかし、関東地方の陽性者数の増加を見ればそれも頷ける話ですね。

この感染スピードの増加は、感染リスクに対して国民が緩んでいるというより、今まで感染しなかった場所や領域でも、この感染力が原因で感染が広がっている可能性があります。

私たちにできること

コロナワクチンを接種しても感染する可能性は示唆されていますが、ワクチンにはなお重症化や入院化の予防で大きな効果が期待できるとの見解も報告しています。

私たちに出来ることは、早期にワクチン接種を受けていき人混みの多い場所を避けてマスク着用と手指衛生を行い、流行を収束させていくことが1番大事なのかなと思います。

今は検査体制がキャパオーバーになっていませんが、検査体制以上の陽性患者が増えてくると、陽性者の振り分けができなくなってきます。

すると、検査していない隠れ陽性者が社会の中で増えていき、政府が緊急事態宣言を発令してもコントロールすることが難しくなってきます。

病院のコロナ病床数が増えてくれば、心筋梗塞や脳梗塞などの他の疾患を診ることが難しくなってきます。

そうなってしまうと、救えたはずの命が失われてしまう可能性があります。

救える命、防げる命を、一人一人が考えて行動していきたいものです。

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