相方に『人生のベスト名作映画だ!』と言わしめた「刑事物語」

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懐かしの「刑事物語」

「刑事物語」DVD~BOX
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皆さんは、「人生のベスト名作映画」を5つ挙げてくださいと言われたら、どんな映画を挙げますか?

先日、武田鉄矢主演の「刑事物語」の第1作目を相方と一緒に観た時の話です。

Prime Videoで第1作目が無料で視聴できることを知り、懐かしく思い、それを私が再生して視聴していたら、横で相方も一緒に視聴し始めたらハマってしまったんですね。

武田鉄矢さんが主演と原作を務めていることや、原作の設定の面白さ、そして今の映画やテレビと違って、冒頭からおっぱいやらお尻などの露出が多いことに驚愕してしまったことが、「刑事物語」にハマるきっかけになったようです。

同世代で「刑事物語」を知っている人は少ない?

「刑事物語」DVD~BOX

「刑事物語」は私の人生の中でも、非常に印象に残っている映画です。

私が生まれる前に映画化されたものですが、VHSで録画されていたのを父の棚から引っ張り出して、幼少期の頃に度々観ていました。

武田鉄矢が演じる主人公の片山一かたやま はじめは、蟷螂拳とうろうけんとハンガーヌンチャクを駆使して、悪党を倒していくのですが、我が家ではこのハンガーヌンチャクが兄弟の中で、一時だいぶ流行ったのを覚えています。

それ以降、ハンガーをみると、ことあるごとに「刑事物語」を思い出します。

「刑事物語」は、ちょうど3年B組金八先生がドラマで放映される時期に映画化されたものですから、武田鉄矢は金八先生のイメージが広く浸透しているように思います。

なので、同じ世代で「刑事物語」を知っている人に今まで出会ったことがありません。

相方自身も金八先生のイメージが浸透していたゆえに、「刑事物語」の片山一(武田鉄矢)がとても新鮮にうつり、「刑事物語」にハマったのかもしれません。

どのシリーズがお好き?

「刑事物語」第1作目
「刑事物語」第1作目

「刑事物語」はシリーズ化しており、全部で5作あるのですが、その中でランキングをつけるとすると、第1作目が総合的にとても面白い内容となっていると思います。

この作品の最後は、防波堤で田中邦衛に自分が想いを寄せている女性を託し、夕日を背にして自身は歩み去るのですが、そこで吉田拓郎の「唇をかみしめて」がバーンと流れ、見事に感動の波が押し寄せててきます。

刑事としての推理要素や、コメディ要素、そして共演している俳優陣の豪華さ(西田敏行、樹木希林、高倉健等々)を含めたらダントツで一位でしょう。

「刑事物語2」りんごの詩
「刑事物語2」りんごの詩

第2作目も、名作中の名作と呼ばれています。

主人公の片山一の恋が一時は成就するのですが、残念なのはその最愛の恋人が亡くなってしまうこと。亡くなるエピソードがこの作品には含まれるため、観ているととても悲しい気分になってしまいます。

そのため、私にとってはランキングから少し外れる形になってしまいます。

「刑事物語3」潮騒の詩
「刑事物語3」潮騒の詩

第3作目は、ヒロインを沢口靖子が務めています。彼女は今作で初の映画デビュー作となるため、大変貴重な一作となっていると思います。

実際に、彼女の演技は、とても可愛らしく素晴らしいの一言。

今では、科捜研の女として、刑事ドラマの主演を務めているほどですから、この映画から始まったと思うと、感慨深いですね。(どこの馬の骨が入っているのやら。)

シリーズ中のヒロインはダントツで1番でしょう。

「刑事物語4」くろしおの詩
「刑事物語4」くろしおの詩

第4作目は、コメディ要素をより多く取り入れた作品となっています。

刑事にもかかわらず、いつの間にかヤクザの組長と盃を交わしてしまった(本人は、刑事をクビになったと勘違いして、盃を交わしてしまった。)片山一は、その正義感から海岸の砂浜に数字の“893”と指で書き、葛藤していきます。

その後ろ姿がなんともシュール。

相方は「海に行ったら、自分達で“893”って書いてこのシーンを再現しようね」なんて言う始末です。

「刑事物語5」やまびこの詩
「刑事物語5」やまびこの詩

第5作目は、忘れもしないエンディング。

真子の姉を助け、自身の精神的支えとなった片山一が、自分達のせいで転勤となってしまいます。

真子はその感謝の気持ちを伝えようと、別れ際に「夜になると窓の景色が綺麗だから、起きていてくださいね」と言います。

片山一は一時、ウトウトと眠りますが、ふと目が覚めると、外は夜も吹けており、外は街の灯りが灯っています。

そこで片山一は、車内の窓全てに“ありがとう”の文字が書かれていることを知ります。

窓に浮かび上がる“ありがとう”の文字。

真子の感謝の気持ちがそこに込められていたのです。

このシーンを幼少期に見た私は、何も疑問に思わず感動したのですが、今見てみると、いつ車窓に“ありがとう”と書いたのだろうかと、映画の設定に疑問を呈してしまいます。

が、それも「刑事物語」の一つの醍醐味。

風情というか、余韻というかね。

人生の名作映画!?

相方は、シリーズ全てを観て相当感動したようです。

なんと「刑事物語」は私の相方に『私の人生のベスト名作映画だ!』と言わしめたぐらいですから。

「刑事物語」さん聞いてますか?

隣でものすごい熱の入りようですよ。

では、私はどうかというと。

私にとっては、人生のベスト名作映画とはいきませんが、幼少期の頃より観てきた、そして相方との話題に花を咲かせる“思い出の名作映画”となっています。

とりあえず旅行先でハンガーを見つけたら、相方とのハンガーヌンチャクごっこはお決まりのお遊びになりました。

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