そろそろ新居への引っ越しも考えなくてはならない時期のため、重い腰をあげて急遽見積もり業者に連絡を取ることにした。
なるべく安く済ませたい気持ちは、引っ越しを行うものとして当然の気持ちではないかと思う。
「引っ越し」と検索すれば、スーモ公式の複数者相見積もりを行えるので、まずはそれに必要事項を入力した。
当然、入力情報を送信後に、一斉に各社から「見積もりの連絡ありがとう!」といった内容が返ってくる。
概算見積もりをメールで送ってくる会社もあれば、訪問見積もりさせて欲しいという会社もある。
私としては、顧客の家財を確認もせずに見積もりを出されても心配な部分があるので、訪問見積もりで3社来てもらうように手配した。
それを昨日手配したのだが、なんと今日3社とも訪問に来れるフットワークの軽さに驚いた。
そして今日の8時半から営業マンがきた。
1社目はサカイ引越センターだ。
「失礼いたします。」
と玄関で早速一礼。
「まずはご自宅へ上がる前にご挨拶をさせてください。サカイ引っ越しセンターの○○と申します。本日はよろしくお願いします。」
と玄関で丁寧に挨拶をする営業マン。
靴をきちんと揃えて、ペコリとさらに一礼して、居室に案内。
「来月お引っ越しということで、本日は頑張らせて頂きます!」
と営業マン渾身の笑顔。
でも、人見知りの激しい私は、目を見ることができない。
「よろしくお願いします。」と塩対応の私。
「早速、家財を一通り見させて頂きますね。冷蔵庫1つ、電子レンジ1つ、マットレス1つ。。。。。」
といった具合に物色を始める営業マン。
「これらの家財を運ぶとなると、車両が1番小さいタイプだけでは難しそうですねぇ。」
「引っ越し料金は、主に車両価格と人件費によって左右されます。今回、車両は1番小さいタイプでは積載できないので、1つ上の大きい車両になります。そして、安全に配慮して作業員は2名にすると、ざっとこちらのお値段になります。」
提示された金額は、88000円。
「。。。。こちらの金額をご覧になられてどう思われましたか?」と営業マン。
高いと思いましたーー!と私は心の中で思うのだが。
「いや。これぐらいの値段なのかなぁって思いましたけど。」
「そうですか。この後も、何社か他社さんが訪問されるご予定があると伺っているのですが、もしこの場で弊社にお任せして頂ければ、もう少し金額を頑張らせて頂くのですが如何でしょうか?」
だったら、最初から言えよ!!っと心の中で怒鳴る私。(笑)
いちいち回りくどいことしないで男らしくビシッと言えば良いいのにと思う私。
「即決はしません。私の価値観として、価格を優先したいので、御社で可能な最低の値段を提示してください。」と私が言うと営業マンは私がイライラしているのを悟ったようで。
「それではこの価格で見積もりを出させて頂きますので。また再度私からご連絡しますので。」
と退散の支度を始めた。
「最後にこれは訪問させて頂いたお客様皆様に差し上げているのですが、岩手のおいしいお米です。どうぞ召し上がってください。」
そうして受け取ったのが、岩手県産のひとめぼれ(1kg)。
ちょうどお米がなかったので、めちゃめちゃ嬉しい贈り物だ。
こういう贈り物をもらうと、私は忖度しちゃうタイプ。
調べてみると、これを目的にサカイ引越センターの見積もりを取る人も多いらしい。
でも、相見積もりして競争させなければ意味がないので、舐められないように一先ず退散してもらった。
2社目は、アーク引越センター。
電話口ではアート引越センターと聞こえたので、玄関でアーク引越センターですと挨拶されて、一瞬戸惑ってしまった。
アーク引っ越しセンターの営業マンは、身長が高く、細身で、気だるそうな感じの印象。
挨拶の時に、いきなり人の靴を踏んで挨拶してくるところから、この人ダメだなと思ってしまった。
実際、費用も110000万円と高額な見積もり。
「この価格の印象はどうですか?」と聞いてくるが、話にならないと言いたい気持ちを抑える私。
「どうも思いません。金額については納得しました。」と言うと。
「では、弊社にお任せいただけるんですね?」と気だるそうに言ってくるので。
「いや、まだ他社の訪問見積もりがありますので、それを確認してからこちらからお電話します。」と言って退散してもらった。
※気づいた人もいると思うが、もうこの時点でブログの吹き出しを作るのが大変になってきたので、もう簡易的にさせてもらうことにする。
3社目は、アート引越センターの営業マンが訪問してきた。
若めな営業マンだが、優しく誠実そうな印象。
挨拶の声も聞いていて気持ちが良い。
左手の薬指には、指輪がはめられていたので結婚されているみたいだ。
3社の中では1番好印象。
費用も61600円と1番価格が安い。
「もう少し頑張ってみることもできるので、また電話を頂きたいです!」と営業マンが優しい声で語りかけるので、君に決めた!!と言ってしまいそうになった。
営業というものは、価格交渉の技術も大切だが、いかに相手に誠実さが伝わるかが重要だなぁっと、この青年の対応で身に染みて分かった。
お米以上に、この誠実さで忖度してしまいそうになる。
その後は、営業マンの方と談笑時間。
アート引越センターの福利厚生についてや、研修の話、そして広告のキャラクターとしてサンドウィッチマンを起用している話に花を咲かせた。
3年ほど前に、サンドウィッチマン富澤が引っ越し業者スタッフ役で出演するドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)が放送されたのがきっかけで、広告に起用しているようなのだが、そのドラマで使われているトラックなどをアート引越センターが全面協力して貸していたようなのだ。
サンドウィッチマンの清潔で誠実な印象を壊さない、青年営業マンの対応に、嬉しくなってしまった1日となった。
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