先日、書いたブログの通り、コマンダンテほど優秀な性能を備え、顧客のニーズに見事に応えたハンドグラインダーはないと思います。
丁寧に使いさえすれば、10年以上現役で使える代物です。
性能や使用感だけでなく、購入者自身の所有欲も満たしてくれるのだから、これ以上私たちはコマンダンテに何を求める必要があるでしょうか。
いや、過大評価しすぎかもしれません。
私は、そんなコマンダンテにも欠点があると思っています。
今日はそれについて書いていきたいと思います。
コマンダンテはピクニックやキャンプに最適と謳っているサイトが多く見受けられます。
持ち歩きのためのフェルトカバーや革ケースなどのアクセサリーがとても充実しているのは、コマンダンテをピクニックやキャンプに持って行きたいというニーズが実際にあるからかもしれません。
広大な大地と新鮮な空気で満たされた場所で、コマンダンテを使ってコーヒーを淹れたら、どれだけ気持ちが豊かになるのだろう。
今まで価格が安いグラインダーでコーヒー豆を挽いていたものを、コマンダンテに変えるだけで、味わいが丸くなりフレーバーもきっと際立つだろう。
さぞ美味しいコーヒーが飲めるはずだ。。。。。と。
このように考える人も少なくないと思います。
しかし、よく考えてみましょう。
どっしりと重量感を伴ったコマンダンテを外へ持ち歩く勇気があなたにはあるでしょうか?
コマンダンテの重量を計ってみると、623gとめちゃめちゃ重いのがわかると思います。
ペットボトル1本分よりも重いのです。
またコマンダンテは、コンパクトさにも欠けていると思います。
ハンドル部分が取り外せたとしても、市販のポーレックスと比べたら、そのコンパクトさに欠けてしまうのは一目瞭然です。
この「重さ」と「コンパクトさに欠けている」ことの2つが、コマンダンテの唯一の欠点だと私は思っています。
もし外でコーヒーを淹れようと考えているならば、グラインダー以外にも必要なものがいくつかあると思います。
例えば、ドリッパーやケトル、ペーパーフィルター、お湯、水筒、ガスバーナーなどなど。
淹れる方法にもよりますが、必要な物品は多岐に渡り、それらすべてを持ち歩かなければならないとしたら、このコマンダンテの「重さ」と「コンパクトさに欠ける」ことは不便としか言いようがありません。
私は登山を趣味にしていますが、コマンダンテを山に持っていく勇気はありません。
もしコマンダンテを山に持って行くとしたら、そこで得られるのは“映える写真が撮れること”と、“そこそこに美味しいコーヒーが飲める”ことぐらいでしょう。
美味しさは、そこそこ美味しくなるだけなのです。
プロ顔負けの美味しさになるかと言われたら、ならないでしょう。
室内でも抽出が難しいのに、外気にさらされた状態で最高の一杯を淹れられるわけがないのです。
登山中、ザックの中にコマンダンテを収納していたら、そのコマンダンテの重さゆえに疲労を伴う登山になってしまいます。
また、その重量分の行動食をザックに入れることができなくなってしまう可能性もあります。
こういった背景があるため、「コマンダンテはピクニックやキャンプに最適か?」と聞かれたら、私はYESとは言えないと思います。
なぜなら、ピクニックやキャンプに最適なハンドグラインダーが他にあるからです。
次回は、それを紹介していきたいと思います。
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