尾瀬旅行記②【温泉小屋〜尾瀬沼〜大清水】

好きなもの・こと

尾瀬旅行記も2日目となりました。

2日目の行程は、温泉小屋〜尾瀬沼〜大清水。

前日の夜から朝にかけては、雨風が強かったのですが、明け方には少し落ち着いているようでした。

朝食は、昨日よりも見た目の豪華さには劣るものの、おかずの多さで白飯を2杯おかわりしました。

名物の花豆や温泉卵以外にも、ひじきや高野豆腐、鮭、チキン、漬物と、白飯との相性が良いおかずばかり。

山小屋に行くと、食事のありがたさを見に染みて感じます。

朝食をたらふく食べたら、7時半には温泉小屋を後にしました。

出発前は霧状の雨だったものが、温泉小屋を出発した途端に、粒状の雨に変化し、降り落ちる強さも強くなっていきました。

昨日より風も強く吹いていたため、傘はたたみ、レインウェアのフードを被って歩いていきます。

前日、コーヒーを飲んだ弥四郎小屋前の湧水で、水分を確保します。

この弥四郎清水は、雨が降っていても、雨水と混ざることなく流れているので、常に綺麗な水を飲むことができます。

透明感のある、澄み切った綺麗な水です。

どこぞで売られているミネラルウォーターなんかよりも、格段に美味しかったです。

水分確保したら、いよいよ本格的なスタートです。

見晴十字路から沼尻へと抜けていきます。

この区間は、歩行時間が1時間半〜2時間が目安となっています。

その理由は、尾瀬には珍しく、アップダウンが多くあるからです。

雨が降る中、このアップダウンはかなりきつかった。

滑りやすい木道に対して、終始気を張っているにもかかわらず、このアップダウンの区間は体力をかなり消耗します。

体力が削られると、精神的にも集中力が途切れてしまい、すぐ足元をすくわれる始末

身体を動かしていると、徐々に体の熱が発生し、レインウェアの中の温度も上昇します。

一種のサウナ状態になるのです。

この区間は、難敵の木道だけでなく、いかに効率よく熱を逃すかとの戦いでもありました。

山奥を歩くこと、1時間50分。

だんだんと景色が開けてきました。

小屋の奥側に見える湖のような場所が、尾瀬沼です。

ここで、一度肩からザックを下ろし、立ちながら小休憩を取りました。

5分ほどの小休憩後は、そのまま尾瀬沼ビジターセンターまで一気に歩いていきます。

11時ごろになると雨が止み、太陽も出てきました。

天気予報を確認すると、台風は温帯低気圧に変わったそうで、下界では怒涛の暑さが始まっていたようです。

12時ごろやっと、途中の目的地である長蔵小屋別館に到着しました。

ここに併設してあるカフェにどうしても足を運んでみたかったのです。

店内は広々としており、宿泊客以外にも利用することができるカフェだそうです。

この日は、悪天候ということもあり、私たち2人以外は利用客はいませんでした。

店内の明かりが「ランプ」を採用しているのがお店の特徴です。

夕方から夜にかけて、このランプの明かりが幻想的な空間を生み出すそうです。

私たちは、きのこチャウダーと、バジルトースト、そしてくるみとバナナのマフィンと、紅茶のマフィンを注文しました。

暖かい塩気のあるスープは、体に染み渡ります。

バジルトーストもなかなかに美味しかったです。

マフィンの大きさはかなりボリュームがあります。

ゼリー飲料と大きさを比べてみましたが、なかなか比較するのは難しいですね。

調べてみると、このマフィンはコストコのマフィンとかなり似ていることが判明。

だとしても、疲れた体にはもってこいです。

食べきれなかったマフィンは、行動食に転用することにしました。

12時半ごろにカフェを後にして、次の目的地まで歩き続けます。

三平下〜三平峠、そして一ノ瀬まで歩いていくルートです。

13時15分ごろに一ノ瀬に到着し、13時30分のシャトルバスに乗る予定でした。

三平峠から一ノ瀬までの道のりは、やはり木道が多く、最後まで厄介な難敵でした。

特に、この区間は、木道の経年劣化が著しく、腐っているところが多く見受けられました。

歩き続けること40分、一ノ瀬には13時10分と予定よりも早く到着することができ、ここからシャトルバスで大清水まで向かいました。

シャトルバスを利用しない場合は、ここからさらに1時間ほどかけて歩かなければなりません。

そうすると大清水から戸倉までのバスに乗り遅れてしまうので、注意が必要です。

下山後は、温善に入り、疲れた身体を癒しました。

そして道の駅で、名物の「花豆と黒蜜のソフトクリーム」と「ハチミツソフト」を買い、友人とお互いに今回の山行を労いました。

今回の尾瀬旅行記を振り返ると、“自然を満喫する”よりも、“自分と向き合うこと”がテーマだったのかもしれません。

本当は、秋晴れの気候の中で木道を歩きたかったのですが、それはまた尾瀬に訪れた時のお楽しみに取っておくことにします。

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