尾瀬旅行記①【鳩町峠〜尾瀬ヶ原〜温泉小屋】

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先日、群馬県の尾瀬まで行ってきました。

台風の発生に伴い、当日の天候は悪く、山行を決行するか非常に悩みましたが、状況によって引き返すルートも視野に入れながら、山行を決行することにしました。

今回の行程は、1日目に鳩待峠〜尾瀬ヶ原を抜けて、赤代方面にある温泉小屋へ。

2日目は、温泉小屋〜尾瀬沼を経て、大清水のルートとしました。

初日の朝は、小雨が降る中でスタートすることとなりました。

雨の中スタートする山行は、今までで初めてかもしれません。

レインウエアを上下着ることも普段は少ないので、どんな山行となるのか不安もいっぱいでした。

尾瀬は基本的に、その大半が木道を歩くことになります。

雨が降ると木道はとても滑りやすいと聞いていましたが、想像以上に足元が滑るのでとても大変でした。

単純にフラットではなく、微妙に傾斜があったりするので、常に気を張って歩き続けました。

雨が上がれば、はるか遠くの景色まで望めました。

しかし、滑りやすい木道のため、歩きながら景色を眺める余裕はありませんでした。

木道の側には、少しずつ色づいた草紅葉がありました。

しかし、全体的に色づくのはもう少し先のようです。

考えてみると尾瀬は、中学校の時に学校の行事で来た以来でした。

20年以上前になります。

その時は、第二長蔵小屋に泊まった覚えがあります。

ちょうど2階の右側の窓の部屋に男子数人で寝泊まりしました。

私は起床したら、小屋の横にある水場で、頭と顔を洗った記憶があるのですが、今でもその水場はしっかりと残っていました。

水場から出る水はキンキンに冷えており、寝ぼけた頭をスッキリさせてくれたのを覚えています。

懐かしい。

12時半頃、弥四郎小屋前に到着しました。

ここまでの工程は約3時間半ほど。

宿泊予定の温泉小屋までは40分足らずで行ける距離でしたが、ほぼなだらかな木道とはいえ、久しぶりの山行に、足に疲労を感じていたのと、チェックインまで時間もあったので、コーヒーブレイクすることにしました。

その後は雨もすっかり上がり、ススキが生い茂る木道をひたすら歩き続けました。

そうして、尾瀬の自然を楽しんでいくと、ようやく本日の目的地である温泉小屋に到着です。

尾瀬は水源が豊富なため、尾瀬の山小屋のほとんどに入浴施設が完備されています。

その中でも、温泉小屋は、その名の通り硫酸塩泉が湧き出る温泉に入浴できる山小屋となっています。

鉄分の含有量が多く、赤く濁った温泉です。

体の芯まで温まることができ、疲れた身体を癒すことができました。

風呂に入浴できるのとできないのとでは、体の疲れは段違いです。

山小屋の中は、全体的に清潔感があり、とても利用しやすい環境だったように思います。

夕食はカレーを中心に、貴重な食材を使った料理を味わえることができました。

ピーマンの肉詰め、マカロニサラダ、揚げごぼうの炒めもの、舞茸の味噌汁に、牛肉の和え物等々。

ご飯のおかわり自由でした。

夕食後は、久しぶりの友人との会話を楽しみましたが、翌日に備えて早めに20時ごろには就寝することにしました。

台風も近づいている関係で、深夜には雨風が徐々に吹き荒れてきました。

雨風の音は、次第に強くなっていき、部屋の窓は悲鳴をあげていました。

明日の行程は大丈夫だろうか。

そう心配になりながらも、体を休めることにひたすら集中します。

私たちの隣の部屋には、老夫婦が泊まっていましたが、その部屋から巨大なイビキが聞こえてきました。

きっと旦那さんのイビキですね。

こんなにも雨風の音が激しく、部屋の窓も悲鳴をあげているのに、よく寝られたもんだと感心します。

雨風だけでなく、隣の部屋から聞こえてくる旦那さんのイビキも、私の睡眠の邪魔をしてくる。

それでも、明日に備えて寝なければならない。

そんな環境に耐えながら、瞼の裏の暗闇をひたすら追いかけていくのでした。

尾瀬旅行記②【温泉小屋〜尾瀬沼〜大清水】
今回の尾瀬旅行記を振り返ると、“自然を満喫する”よりも、“自分と向き合うこと”がテーマだったのかもしれません。秋晴れの気候の中で木道を歩くことは叶いませんでしたが、それはまた次回、尾瀬に訪れた時のお楽しみとして取っておくことにします。

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