父が亡くなってから、3日が経ちました。
火葬場の関係で、お通夜と告別式がだいぶ先の日程になっており、父は実家のベッドでゆっくり横になっています。
本当に寝ているかのように。
しかし、目の周りに力強さがありません。
そして唇は、だんだんと白くなってきており、皮膚にも生気を感じられません。
その顔は“今にも起きてくれるような”というより、“二度と起きないんだろう”ということをなんとなしに感じさせる表情となってきています。
コロナは少しずつ収束し、まん防も解除されたようですが、火葬場は順番待ちがまだあるようです。
週明けにはお通夜と告別式が行われるだろうと思っていたのですが、だいたい1週間は必要みたいです。
それまでの間は、父の体の各所にドライアイスを入れ、体を冷やし腐敗を防いでいます。
お通夜までの間、安置所で体を冷やしてもらうこともできたようです。
しかしコロナの関係上、お通夜と告別式は近親者のみで執り行うことになったため、父を慕う知人や友人に関しては、時間を指定して顔だけ見にきてもらうことにしました。
その関係で、安置所で体を冷やす選択肢がなくなりました。
お通夜や告別式の形態も、以前とはだいぶ異なってきているようでした。
国からガイドラインを遵守するようお達しがされているみたいです。
お通夜で行う精進おとしは、各参列者にお弁当を渡し、そのお弁当を持って帰って食べてもらうようになっているようです。
また告別式後の火葬中に関しても、父を火葬している間に振る舞う食事の提供はやめてほしいと火葬場からお願いされているようです。
火葬場も経営がありますので、やりきれない気持ちのようですが、それはこちらも同じでしょう。
「父は生前こういう人でした。」
「いや、実はこの時こう思っていたみたいでね。」
この3年間、最愛の妻を失って父は寂しい人生を歩んできました。
皆で集い、食事をしながら父を偲ぶ機会がないことは、父にとっても、そして残された人達にとっても寂しいことです。
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