白飯に、味噌汁、そこに必要なのは、朝ご飯のお供。
そのお供というのが、目玉焼きでしょう。
目玉焼きを紹介したかったのに、土鍋で炊いたご飯をメインで撮影してしまうところが、私のずぼらなところ。
そのずぼら加減に嫌気がさしてしまいますが。
それはさておき、目玉焼きって、焼き加減の調節が非常に難しいんですよね。
人によって、焼き加減の好みはあるかと思うのですが、私は黄身が真黄色になるまで焼くようなウェルダンは苦手。
これはお肉でも同じでして、昔はレアが好きでしたが、最近はミディアムぐらいが好みになってきています。
目玉焼きでも、箸を入れた瞬間に黄身が溢れ出すようなレアの焼き加減より、黄身が半分凝固した固さを好んで食べるようになっています。
しかし、これが非常に難しい。
長年焼いてきてるにも関わらず、100%成功と呼べるものは非常に少ないのです。
けれども、先日調理した目玉焼きは自分でも納得のいく出来栄えでした。
箸で目玉焼きを半分にして、断面を観察してみました。
最下層は完全に凝固し、中間層は半分凝固、写真ではご飯の上に流れ出てしまっていますが、最上層は黄身がトロトロの状態に。
このような3層構造が私の理想の目玉焼きです。
口の中に入れた瞬間に、渦巻く卵の旨味。
ゆで卵とも、卵焼きとも違う目玉焼きの味わいは、ご飯のお供に最強です。
実は、卵料理の中で、目玉焼きが一番好きかもしれません。
それは、黄身の味わいだけでなく、白身の味わいも堪能できるからでしょう。
この2つの物質を混ぜることなく、同時に調理することの難しさ。
そして、蒸すのではなく、焼くことによって昇華する卵の味わい。
これらを最大限に引き出すことは、コーヒーの焙煎と似ているようにも感じます。
相方は、私が調理した目玉焼きが最強といつも言ってくれます。
これまで、私は貴重な朝の時間を幾度となく、目玉焼きの調理に費やしてきました。
それによって生み出された今回の目玉焼きは、確かに今までの人生の中で最強だったかもしれません。
最強の目玉焼きができたことは、私にとっても幸せの瞬間でしたが、この最強の目玉焼きをさらに越せるような、超最強の目玉焼きを残りの人生をかけて作ってやりますよ。
今に見ていろ目玉焼き。
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