先日、さくらんぼ狩りに行った際に興味深い話を伺いました。
低地で栽培できる“さくらんぼ”ですが、剪定しないとどんどんと高さが出てしまうそうです。
剪定することで風通しや養分の流れが良好になるため、充実した甘さを兼ね備えた「さくらんぼの実」ができるそうです。
鈴なりのように実をつけた“さくらんぼ”は、見た目は美味しそうに見えても、度が過ぎると甘くなくなってしまうそうです。
桜の木と同じように、剪定した場所から病気が侵入するリスクもあるそうですが、適切な「時期」に適切な「位置」の剪定を行うことがポイントだと農園の方はおっしゃっていました。
なるほど。
そんな「さくらんぼの実」を見てみると、それが「コーヒーチェリー」のように見えてとても興味深かったです。
色づきが乏しい「さくらんぼの実」は、果肉はやや硬く、とても酸っぱい状態です。
そこから段々と「さくらんぼの実」が色づき始めていきます。
この色づき具合のグラデーションがとても神秘的で美しいですね。
「さくらんぼの実」が真っ赤に染まると食べ頃です。
この状態になると、果肉も柔らかくなり、酸味は穏やかになり、甘味がぐんと感じられるようになります。
この未成熟から完熟果実への過程を目の当たりにすると、今勉強している「コーヒーチェリー」の成熟過程を思い出してしまいます。
観賞用ではなく、食用として育てるためには、生産者の並々ならぬ努力があることを知ることができました。
機会があれば、ぜひコーヒーの生産地にも行ってみたいとも思いました。
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