おはようございます。
今朝の気温は、−4度。
寒中らしい寒さですね。
最近の私の小児に対する話題の振りネタは、「お年玉もらった?」なんですが、だいたいがコクンと首を縦に振って「もらった」と恥ずかしそうに答えてくれます。
続いて「いくらもらったの?」とふざけて聞くと、「教えなーい」という子や、もじもじして何も言わない子、「1000円貰いました!」という子など、この質問からそれぞれの個性が現れてきます。
「もらったお金は、何に使ったの?」とさらに聞くと、ゲームを買ったとか、ぬいぐるみを買った、洋服を買ったなど、これまた楽しい話をたくさん語ってくれます。
目をキラキラさせて、自分が買ったものを語ってくれるので、私自身も嬉しみを感じてしまい、診療が捗るのですが。
昨日、12歳の男の子を診察した時の話です。
彼は普段からしっかりしている子のようで、電動歯ブラシを使用して1本ずつ歯を磨き、丁寧に予防ケアをするような真面目な性格なのですが。
その子にも、同じようにお年玉ネタを振ってみたのです。
「いくらもらったの?」と聞いてみると、「5万円貰いました。」と答えたので、「すごい大金だね。何に使う予定なの?」とさらに聞くと、「将来のために投資します。」と答えました。
私のアシストについていたアシスタントは目を丸くして驚いていました。
私も驚きはしましたが、とても賢明な判断だなと思い彼を称賛しました。
「投資は自分で覚えたの?」と聞くと、「いや、父がほとんどやっていて、僕は側で見ているだけです。自分で銘柄を選んで投資すること自体はまだ難しくて。投資信託で銘柄とかはプロにお願いしているような形です。」と答えてくれました。
さすがに利回りどれくらいと聞いたりするのは失礼かなと思い、とりあえず話はそこで終えて診療に取り掛かったのですが、私はその話を聞いてとても素晴らしいなと思いました。
日本の教育カリキュラムの中では、なかなかお金の話を学校では教えてくれないので、このように家庭内でお金の話を教えることがとても大切だと思っています。
にしても、いやはやとても優秀なお父様がいらっしゃるでしょうね。
この子はそんなお父様の背中を見て育っているんだろうなと、その子の真面目さも相まって腑に落ちた気がしました。
12歳の投資信託を語る少年に出会ったのは初めてでびっくりしましたが、日本の未来は明るいような気がしました。
私も、忙しさを理由にサボってはいけないなと思い、身が引き締まった1日を過ごすことができました。
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