コロナ禍になってから、私たちはずっとマスク生活になってますよね。
マスク生活を快適にするために、メーカーによって様々な取り組みがなされています。
顔の形にフィットしながらも、口の周りに空間を設けて、喋りやすく、呼吸がしやすいようなマスク。
あるいは冷感機能が備わったマスクや、はたまた血色を良くするようなマスクまで。
コロナ禍が起こる前までは、マスクは風邪の時に着用するのが普通だったのに、今では本当に多種多様なマスクが販売されるようになりました。
マスクは、私たちの生活になくてはならないものになっていますね。
海外では、マスク着用義務が解除されている国も多く見受けられますが、日本はまだ“脱”マスクには至らない状況ですので、もうしばらくマスク着用の期間は続きそうです。
さて、先日の帰り道のことです。
夜も耽り、相方と2人で家路へと向かっていたのですが、私たちの周り数十メートルには人がいなかったので、久しぶりにマスクを外して帰ってみることにしました。
マスクを外した瞬間、今まで口の周りに纏わりついていた澱んだ空気から解放され、マスクの外の新鮮な空気に触れることができました。
日中ずっとマスクをつけていたため、その解放感たるや、とても気持ちが良かったです。
その時、ある一つの香りを感じました。
今の季節、我が家の周りには、雑草たちがグングンと成長し始めています。
草むしりをしても、またすぐ生えてくる。
彼らも生き延びるために必死なのでしょう。
日中あれほど生き生きとしていた彼らも、夜には眠るように静かになり、おとなしくなります。
日中の疲れを癒すように、おとなしくなる雑草たちは、まるで赤坊のようです。
その雑草たちが日中活動したエネルギーは、匂いとなって空気に残っています。
青々とした“草の匂い”です。
少し湿り気を帯びた空気に、その匂いが入り混じると、私はある一つの季節の香りを連想します。
「初夏の香り」です。
匂いだけでなく、その空気のテクスチャーなども相まって「初夏の香り」を連想するのでしょう。
歩を進めるたびに、「初夏の香り」がTシャツからでた腕や顔をすり抜けていきます。
夜の海に漂う「初夏の香り」。
それを感じながら、引っ越しをしてから初めての夏が来ることを、待ち侘びている私でした。
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