「あの雲にはラピュタがあるのかな」|山本二三「五島百景」飯能展へ

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山本二三さんという方をご存知でしょうか?

山本二三さんは、宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」、そして細田守監督の「時をかける少女」という名作において、美術監督を務めた方です。

今回、山本二三さんの故郷である五島市をテーマにした「五島百景」が飯能で開催されたので、行ってみることにしました。

五島市をテーマに描かれた絵画は、どの作品も雄大で、深みがある作品でした。

草原や石垣の細かい陰影、色彩のグラデーションの表現は、感嘆のため息しか出ませんでした。

絵画の中に海が描かれていても、同じ海は一つと存在せず、山本さんの表現によって、五島の雰囲気が目の前で直に感じられたように思いました。

山本さんの経歴をみてみると、テレビドラマでは「未来少年コナン」の美術監督や、「ルパン三世カリオストロの城」の背景画にも関わっていることを知りました。

山本二三さんが関わったの作品の数々は、私の人生において、切っても切り離せない作品であり、私の人生の糧となっている作品といっても過言ではありません。

「あの雲にはラピュタがあるのかな」

幼少期に、母が運転している車の窓から見た積乱雲に向かって、私は母にそう口づさんだ記憶が蘇りました。

ファンの間で「二三雲」と名付けられた、山本二三さんが作品の中で描いた迫力のある雲は、幼少期から現在に至るまで私の心を掴んで離しません。

「未来少年コナン」を担当されていた当時、「1日8枚も描かなきゃいけなかったので、本当にしんどかった」とご本人様からのお話も伺うことができました。

山本二三さんと貴重なお話をすることができ、私はとても幸せな気分になりました。

サインをしてもらった本は、我が家の一生の宝物になりそうです。

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