吉田拓郎さんの卒業(引退)から、吉田拓郎さんとのご縁を振り返る。

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52年の音楽活動に終止符

昨日、吉田拓郎さんがテレビ番組『LOVE LOVE あいしてる』の出演を最後に引退しました。

自身のラジオ番組は12月まで継続するようですが、引退ライブはやらないので、公の場で出演するのはこれが最後となるようです。

引退の報告を受けて、彼の勇姿を目に収めておこうとホテルステイをしながら番組を視聴することにしましたが、2時間という番組の視聴時間はあっという間に終わってしまいました。

笑いあり、涙ありの2時間。

その2時間を境に、52年の音楽家活動に終止符が打たれたと思うと、なんだかとても寂しい思いがします。

吉田拓郎さんとの思い出を振り返る

吉田拓郎さんとのご縁は『刑事物語』から始まったと思います。

『刑事物語』とは、1982年に主演を武田哲也さんが務めた映画です。

原作、脚本も武田哲也さん本人がやっています。

シリーズ化もされ、合計映画は5本製作されていますが、私は高校生の時にTSUTAYAでレンタルして全て見ています。

TSUTAYAでレンタルしたきっかけは、シリーズ第5話を父がVHSで録画していて、それを小学生時代に一度見たからです。

TSUTAYAで陳列してあった『刑事物語』を見て、その懐かしさから第1話からレンタルしたのです。

大学生になると『刑事物語』のDVD BOXが発売されました。

それを、一緒に暮らしていた兄が購入し、改めて全てのシリーズを視聴したので、私は『刑事物語』を合計2回以上見ていることになります。

私が生まれる前の作品ですが、この作品にはただならぬ魅力が詰まっています。

  1. 出演している演者が豪華であること
  2. ブサイクだけど優しくて仕事に対して誠実な主人公の姿に惚れ込んでしまうこと
  3. シリーズを通してそのストーリー性に妙にハマってしまうこと。
  4. エンディング曲が最高なこと

この4つ目のエンディング曲として採用されているのが、吉田拓郎さんの「唇をかみしめて」です。

第1話の夕陽をバックに好きだった人との別れのシーンで、この「唇をかみしめて」が流れるのですが、吉田拓郎さんの力強い歌声と歌詞が、胸をジーンと熱くさせるのです。

その別れのシーンは、現代の潮流から考えるとツッコミどころ満載なのですが、この曲によって映画が見事にピシっと締まるというか、良い映画に昇華させているのは間違いないと感じています。

見終わった後に「あぁ、良い映画だわ。」。

そのように自然に言葉が漏れてしまうのは、素晴らしい映画の証拠でもあると思います。

つまり私は『刑事物語』きっかけに、吉田拓郎さんとご縁が繋がり、そこから吉田拓郎さんの他の曲まで聴くようになりました。

『刑事物語』には感謝しなければなりませんが、VHSで『刑事物語』を録画してくれた父にはさらに感謝をしなければなりませんね。

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