今日は秋分の日。
太陽が真東から昇り真西に沈み、1日のうち、昼と夜の長さがほぼ同じになる日だそうです。
この日を境に次第に昼間が短くなり、夜が長くなっていくので、なんだか妙に切ない気持ちにもなります。
秋のお彼岸には、もち米を丸めてあんこを纏わせたおはぎをお供えしますが、おはぎと言えば私は生前に祖母が作ってくれたおはぎを思い出します。
私の実家では、お彼岸の時期になると祖母がおはぎをたくさん作ってくれました。
お寿司の出前で届くような大きな桶の中に、テカテカに黒光りしたおはぎがずらっと並んでいた気がします。
その光景は子供ながらワクワクしたのを記憶しています。
普通は、秋のお彼岸は粒あん、春のお彼岸がこしあんですが、我が家ではこしあんが人気だったので、春も秋もこしあんを作っていました。
時々、ニーズに合わせて、粒あんやきな粉をまぶしたおはぎも作っていましたが、ほとんどこしあんだったと思います。
これでもかと砂糖をたくさん使い、甘々に仕上げたあんこをもち米のまわりにまとわせていましたが、コンビニで売られている市販のおはぎのあんこの量と比べたら、3倍ぐらいの差があったような気がします。
実際、おはぎの大きさもハンバーグぐらいあったのではないでしょうか。(それは言い過ぎか)
さて、お彼岸におはぎを食べる風習はなぜだか知っていますか?
あんこを作る小豆は赤色を呈しており、この赤色が邪気を祓い、災難から身を守る色と信じられていたため、ご先祖に供えるようになったのがきっかけだそうです。
こういうことは、ブログを書き始めてから調べるようになったので、おはぎにこのような意味があることを初めて知りました。
祖母が他界してからは、母が祖母のレシピでおはぎを作っていましたが、今ではその母も他界してしまったため、悲しいことに我が家のレシピが絶たれてしまいました。
それでも、この日になると口が寂しくなるみたいで、ついついコンビニやスーパーでおはぎを買ってしまいます。
コンビニによっても取り扱うおはぎは異なるみたいで、いくつかの場所で買ってきたものを食べ比べることにしました。
おはぎにおはぎを重ねていき、今日は季節を味わっていきたいと思います。
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