昨日は、とても仲が良い3人の青年達に巡り会えました。
1人は、黒縁眼鏡を掛けた恰幅の良い青年A。
その隣には、全身黒服で身を包んだやや顔立ちの良い青年B。
そして、その目の前に対面で座っている、スーツを着た青年Cです。
3人とも、20代後半ぐらいの若々しさだったと思います。
彼らは、私と相方が夕食をしているテーブルの隣に案内されました。
「いや〜今日はお疲れ！久しぶりだね！」と言いながら、ビールをお互いのグラスに注ぎ合っていました。
ビールの銘柄は、ちょっとリッチな『YEBISU』。
ビールが注ぎ終わると、黄金に輝きを放った3つグラスがテーブルの中心に掲げられました。
“チン。。。”と綺麗な音の響き。
そのグラスが青年達の口元に運ばれ、青年達の喉が上下に揺れる度に、グラスの中のビールも徐々に消えていきました。
シンクロしたかのように、青年達のグラスの中のビールは同時に無くなり、青年達には笑顔が溢れていました。
青年達の見事な飲みっぷりに、私は横で見ていてとても清々しい気分になりました。
その後、青年達は談笑し始めました。
「今、どうしてんの？」っという会話が聞こえたので、久しぶりに再開した仲間の近況を語り合っている。
話の中で、「内科医のインターンは忙しいんでしょ？」という言葉が聞こえてきたので、スーツの青年はお医者さんのようです。
上級医から論文をたくさん読まされながら、臨床のサポートもしなければならず、インターンの時期は多忙を極めます。
そういう状況を、私は知っているからこそ、友人の前で疲れを微塵も見せず、心から仲間との時間を楽しんでいる姿にグッとくるものがありました。
3人とも、それぞれの仕事の内容に関してはさほどひけらかさず、昔話に花を咲かせて、とても楽しそうでした。
青年達が楽しそうに談笑していると、青年達のテーブルの後ろから、ウェイターがケーキを持ってきました。
ケーキには、パチパチと弾ける小さな花火が添えられていました。
青年達の中で、黒縁眼鏡の青年Aが驚いていました。
黒縁眼鏡の青年Aは今日が誕生日だったようで、黒服の青年Bとスーツの青年Cが、Aのためにサプライズで用意したようです。
青年Aはとても恥ずかしそうにしていましたが、2人からの気持ちに、恥ずかしながらとても嬉しそうでした。
20代後半の男3人。
きっと彼らには、妻子にも恵まれ、新しい未来が開かれていくのでしょう。（もちろん私も35歳なので、まだまだ未来は開けているのかもしれませんが、気分はもうおじさんです。）
3人の青年達の友情の瞬間に目の当たりして、私の心はとても癒されました。
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