エルトン・ジョンの半生を描いた「ロケットマン」を観て。

エルトン・ジョンの半生を描いた「ロケットマン」を観て。日々の出来事
エルトン・ジョンの半生を描いた「ロケットマン」を観て。

先日、エルトンジョンの半生を描いたロケットマンという映画を観ました。

正直に話すと、私はエルトンジョンという名前は知っていたものの、あまりその方が歌う曲を知りませんでした。

なので、どのような功績をあげた人なのかも全く知らない状態で、先入観を持たずこの映画を観ることができましたわけですが。

それゆえに、エルトンジョンという人物像を目の当たりにして(実際は着色したりと違うかもしれないが、この作品はエルトンジョン本人が総指揮していることもあり、それほど外れていないだろう。)、この映画を観た時の衝撃は大きかったです。

この映画は大ヒットした「ボヘミアンラプソディ」と同じように同性愛についての描写が多く含まれているため、R12指定の映画となっています。

主人公のエルトン・ジョンは、デビュー前から同性愛者でありましたが、本当の自分に悩まされて生きてきたようです。

その苦悩の中で、両親に愛されない自分と向き合うことにもなります。

両親に愛されたい自分。ハグして欲しい自分。

しかし、両親は主人公のことを愛してあげることはありませんでした。

そのため、本人は愛して欲しいという自分の気持ちを否定して生きていきますが、次第に自分の存在価値を疑うようになります。

ドラックやアルコール溺れ、人生のどん底に落ちていくのです。

そんな彼を、楽曲作成のパートナーであるバーニー・トーピンはいつも側で見守り、友人として献身的に支えていきました。

その甲斐もあって、彼は気づき始めます。

両親に愛されなくても良いんだと。

自分を愛してくれる人は、実はずっと側にいたこと。

何より自分自身を愛してあげれば良いのだと。

映画の中では、主人公の感情を様々な方法で表現しています。

その中でも、私は次のようなシーンがとても印象に残っています。

幼少期の自分が自分の目の前に現れ、「ハグしてくれる?」とお願いしてきます。

すると大人の主人公が幼少期の自分をハグしてあげるのです。

本当の自分を受け入れ、自分を愛してあげることができたことをこのシーンでは表していますが、表現方法も相まってとても素晴らしいシーンとなっています。

私たちは、日々の日常の中で自分を受け入れ、自分を愛していますか?

私たちは混沌とした社会の中で、上司から注意されたり、周りのスタッフから軽蔑の目を向けられることが多くあるような気がします。

誰からも認められないと思ってしまうこともあるかもしれません。

そんな時、自分を愛してあげれば、生きにくい世の中でも自分の存在価値に気づけるのではないだろうか。

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