引越し当日
ついに引越しの日がやってきました。
前日まで段ボールに荷物を詰め込む作業が続きましたが、相方も一緒に手伝ってくれたのでなんとか間に合いました。
朝8時30分に引っ越し業者がやってきて、まずは梱包状況を確認。
状況を確認後に、同意書にサインし、引っ越し作業スタートです。
今日やってきたのは、運搬作業2人に運転手1人の計3人。
リーダーは、髪の色をアッシュに染めている青年。
態度や言葉遣いは非常に丁寧で好感が持てる方だった。
もう1人はこれまた誠実そうな女性。
身長は私より低いので、荷物を運ぶのが大変そうだった。
運転手は170センチ以上あるややヤンキーな感じ。
待機している間、タバコを吸っていたりと少しイメージは悪かったが仕事はきちんとこなしていた。
それにしても、私の荷物を運ぶのは大変そうだった。
段ボールの荷物が多いのはもちろんのこと、住んでる場所が5階に位置しているため、いちいちエレベーターで1階まで下さなければならないので全ての作業が終わるのに1時間半もかかってしまった。
引っ越し業者の3人には大変頑張っていただいたと思う。
ありがたいことだ。
さて。
引っ越しが終わったあと、部屋の写真を撮ってみた。
段ボールの荷物などがあると元々の部屋の広さはいまいちわからなかったが、案外部屋は広かったんだと感じた。
この部屋で約5年お世話になったが、楽しい時間や辛い時間を一緒に過ごしてきたと思ったら何か感慨深いものが込み上げてきた。
部屋は寒いし、シャワーの水圧は弱いし、お風呂の電気は換気扇を回していると常に明かりがついているし、壁紙は剥がれてるし、トイレのドアノブは外れるし。
隣の部屋のタバコの匂いがエアコンのダクトの隙間から入ってくるし、夜中の12時過ぎまで窓を開けてアニメを観てる輩がいるからうるさくて寝れないし、窓の外には鳩がベランダに留まらないようネットが張られているため景観が悪いし。
色々と不便なことをあげたらきりがない。
人が住むには都合が悪い部屋だったかもしれない。
それでも、“良い部屋”だったと思えた。
散々書いてきてなんだが、“良い部屋”だったと思えたのは、きっといろんな時間をこの部屋と共に過ごしてきたからだろう。
本当にこの部屋にお世話になった。
私は今日から新天地で新しい人生を歩んでいくが、君はまた私の代わりとなる住人の人生を共に歩んでくれたまえ。
ありがとう503号室。
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