卓球女子団体の勇姿が熱いっ!

日々の出来事

登山の写真を振り返って、山に行きたい思いに耽っています。

緊急事態宣言が発令され、私も我慢することを辛く感じている今日この頃。

さて、今日は、卓球女子団体の勇姿を見て、胸が熱くなった話です。

卓球女子団体戦の鑑賞に便乗

前回の2016年リオデジャネイロ五輪で、福原愛(27)選手、石川佳純(23)選手、伊藤美誠(15)選手の3人が銅メダルを獲得した瞬間の記憶は今も新しい。

チーム最年長“愛ちゃん“こと福原選手が、銅メダル獲得後に流した涙に、私もつられて感動したことを覚えています。

あれから、5年後。

一昨日、私が読書の余暇時間を過ごしているときに、相方がスマートフォンでオリンピック競技を鑑賞し始めました。

そう。

我が家にはTVがないので、スマホで番組を鑑賞することを覚え始めたのです。

「やりました!」

「ナイスショッ!!」

読書をしている隣で音が流れると、なんの競技をやっているのか気になってしまいます。

「何を見てみるの?」と聞きながら、スマホの画面を覗いてみると、2021年東京オリンピック卓球女子団体決勝が始まっていました。

私はクリニックに通院している患者さんから、卓球女子団体が香港にストレートで勝ち、決勝に進んだことを教えて頂いたことを、それを見て思い出しました。

これで銀メダル以上が確定して、とりあえず一安心だなと思いましたが。

しかし、この決勝戦は、前回大会と状況が少し違う印象を感じました。

強豪中国に本気で勝ちに行こうとしていることを強く感じたんです。

熾烈を極めた代表選考レース

それは、オリンピック開催前、熾烈を極めた日本代表の選考レースから始まっていたと思います。

ご存知の通り選考レースは、オリンピックの決勝進出だったり金メダルを獲得できる可能性がある選手を、日本の代表として送り出すための選抜システムです。

その選考基準は各競技によって様々ですが、卓球に関して言えば“世界ランク決定法“だったと思います。

私は、この選考レースで特に気になっていた選手がいました。

前回大会で、代表のサポート役に徹し、観客席から応援することしかできなかった平野美宇選手です。

自分の実力不足によって日本代表として出場することができなかった悔しさ、オリンピックの舞台を観客席でしかみることのできなかった悔しさについて、ドキュメント番組がクローズアップしていたのを、確か見た記憶があったからだと思います。

リオ五輪後、平野選手は自分の戦術スタイルを変えて、精神面・技術面ともに磨きをかけていったそうです。

2017年アジア選手権権で中国選手を次々に破って優勝し、「ハリケーン」の異名で熾烈な代表選考レースの上位まで食い込んできました。

一時は、代表獲得が目の前に迫っていましたが、後半は調子を落としてしまい、残念ながらシングル代表の座を掴むことはできませんでした。

この若さで、掴みかけていたチャンスを失うことは、想像を絶する辛い経験だと思います。

オリンピックに出ることが目標ではなく、日本のシングル代表としてメダルを取りに行く。

そこに重きを置いていたため、平野選手はインタビューで悔し涙を滲ませていました。

オリンピック選手の気持ち

最終的に、石川佳純(28)選手、伊藤美誠(20)選手の2人が卓球女子シングル代表として決まり、平野美宇(21)選手はシングルの代表を逃してしまいましたが、団体代表に内定しました。

しかし、その後は皆さんもご存知の通り、新型コロナウィルスの蔓延拡大が起こり、五輪が延期。

五輪開催中止の声も挙がり、国民の賛否が別れる中、開催に至っています。

そんな中での卓球女子団体戦です。

コロナ禍で社会が不安定な中、卓球女子団体のメンバー全員が勝ちに行く姿勢。

特に平野美宇選手は、前回、代表として出場できなかった悔しさを試合にぶつけ、金メダルを取りに行く姿勢が強く伝わってきました。

決勝では、一進一退の攻防が繰り広げられましたが、先に中国が2ゲーム先取。

中国選手に一矢報いてほしかったのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。

金メダルを取ることは叶いませんでしたが、これまでに見せたプレー中の笑顔を見て、本気で取り組んできたからこそ、自分のプレーに嘘偽りがなく、プレーそのものを楽しめるんだと感じました。

その姿がとても印象に残りました。

五輪開催に関しては賛否があることは知っていたし、私自身、医療者の立場として五輪を開催することに疑問を持っていた側でした。

しかし、熾烈な代表選考レースを争って日本代表の座を掴み取った選手達の気持ちを考えたら、“ 4年後あるじゃない “ かという考えは、死を宣告することに等しいのかもしれないと今になって思います。

様々な価値観や考え方がある中で、絶対的な価値観や考え方はないってことを改めて感じました。

また私は、彼女らの姿を見て、仕事でも、日常生活においても、嘘偽りなく、私が提供できる最高のパフォーマンスをしていかなければならないと再認識することができました。

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