先日、我が家のダイニングにペンダントライトを設置しました。
設置した照明は、スペインのmarset社というブランドの照明で、「PLEATBOX」という商品です。
こちらの照明は、お台場にあるIDC大塚家具で見つけました。
遠くからこの照明を見たときに、既製品にはない柔らかみのあるランプシェードに私は惹かれてしまいました。
材質は陶器で作られています。
この生地のようなプリーツ感を陶器で表現するなんてすごいでよね。
「PLEATBOX」はスペイン・バルセロナの職人によって一つ一つ手作業で作られています。
成形時に生じる小さな傷や、塗装の色ムラなど、職人それぞれの個性が反映されているので、どの照明も世界に一つだけの照明となるわけです。
手仕事の温もりを感じます。
ダイニングの照明にこだわる理由
設計の段階で、ダイニングには絶対ペンダントライトを設置しようと思いました。
日が暮れたら、ダイニングの明かりだけで家族と食事をとる。
その明かりが家族を集わせ、家族を結びつける。
そんな空間にしたいと思った家らです。
そして欲を言えば、その明かりを外にもお裾分けしたいとも思っていました。
そのためにはペンダントライトを設置したいと思うようになったのです。
勾配天井にペンダントライトを設置する方法
そうして探していく中で見つけたのが先程の「PLEATBOX」でした。
大塚家具の担当者の方に、この照明を設置する上での注意点を教えて頂きました。
まず我が家ではリビングダイニングに勾配天井を採用しています。
そのため、勾配天井から直接ペンダントライトを垂らすことはコードに負担をきたしてしまうため、次の2つの方法のどちらかを採用するよう指示されました。
勾配天井用の引掛シーリングを用いる方法
1つ目は勾配天井用の引掛シーリングを取り付ける方法です。
ペンダントライトと引掛シーリングの間に、この勾配天井用の引掛シーリングを介在させれば、コードの負担を気にせず、ペンダントライトを取り付けることができます。
しかし、この引掛シーリングにはデメリットが存在します。
ペンダントライトの根本にフランジカバー(シーリングカバー)が付いている場合、このカバーが勾配天井用の引掛シーリングに干渉してしまい、収まりが悪くなってしまうのです。
特に今回の「PLEATBOX」は、この根本のフランジカバーも陶器で作られています。
それが特徴であり、魅力でもあるので、担当者からは勾配天井用の引掛シーリングはお勧めされませんでした。
コードハンガーを用いる方法
2つ目の方法としては、コードハンガーを用いる方法です。
コードハンガーを使って中継することで、引掛シーリング部分のコードの負担をなくすわけです。
この方法であれば、「PLEATBOX」の陶器でできたフランジカバー(シーリングカバー)の魅力を損なうことなく、ペンダントライトを設置することができます。
コードハンガーは、パナソニックやオーデリックなど市販のものがホームセンターでも売られています。
自身でヒートンを買ってきて設置することも考えましたが、ヒートン以外の必要な道具(ローレットビス?カップリング?)がわからなかったので結局ホームセンターに売っている市販のものを私は購入することにしました。
コードハンガーの色は、コード部分が白いため、白いコードハンガーを選択しました。
引掛シーリングからコードハンガーまでのコードの垂れ具合
さて、次に問題となってくるのが、「引掛シーリングとコードハンガーまでのコードの垂れ具合をどうするか」ということでした。
このコードの垂れ具合によって見栄えが、だいぶ変わってくるからです。
コードの垂れ具合が小さくてもダサいし、大きすぎるのもダサい(かつコードを延長すると延長料金としてお財布の負担も増えてしまいますので、適度な長さを見極める必要があります)。
このコードの垂れ具合は、引掛シーリングからコードハンガーまでの距離によっても左右されます。
当然、建築士ともこの点はよく相談しました。
しかし、いくら調べても私にはコードのベストな垂れ具合がよくわかりませんでした。
結局、建築士との打ち合わせでは「どれくらい垂らしますか?」と再三聞かれても、「よくわからないので、お任せします。」とはっきりしない切り返ししかできませんでした。
すると「そしたら現場で設置した状況を見ながら調節しましょう。ペンダントライトを購入する際はコードの長さを長めにして発注して下さい。私が現場でコードを切って調節しますので。」と頼り甲斐のある発言をしてくれたので、私は安心してペンダントライトを購入することができました。
ペンダントライトの取り付けで問題発生
そうこうしているうちに引っ越しをしてから2ヶ月が経過しました。
建築士との都合がようやく合い、ペンダントライトを設置をする日がやってきたのです。
ダイニングテーブルを置き、「PLEATBOX」を垂らした状態で、コードハンガーを取り付ける位置を3人で相談しました。
そこに目印をつけ、建築士がドリルで穴を開けていきます。
すると、下地がなかったみたいで、もう少し引掛シーリングに近い場所でコードハンガーを取り付けることにしました。
ドリルで穴を開けたところに、コードハンガーを取り付けていきます。
「PLEATBOX」を引掛シーリングに接続し、コードハンガーにコードを絡ませていきます。
そしてついに、ダイニングに「PLEATBOX」を設置することができました!
これで完了と言いたいところですが、ここで問題が発生してしまいました。
建築士が取り付けた状態がこちらの写真です。
引掛シーリングからコードハンガーまでのコードの垂れ具合が絶妙に不恰好になってしまっています。
「え?なにこの不恰好なコードの垂れ具合は。どうゆうこと?」
そう心の中で思っていると、建築士から次のようなコメントが。
「これ以上、照明の位置を変えずにコードのたるみを調整することは難しいです。コードのたるみを適切な状態で設定した後、コードハンガーから照明までのコードの長さを市販のコードリール(コード調節器)を使って調整するしかありません。」
つまり、『不恰好な“たるみ”の状態を、適切な“たるみ”に調整したのち、下記のようなコードリールを使って照明の位置を調整しましょう』ということらしい。
『コードリールはダサいから使いたくないなぁ。え、、ていうか、コードを切って調整するって言ったの自分なのになぁ。』と反芻しつつ、とりあえず建築士にはありがとうと感謝を述べ、設置してくれたことを労い、あとは自分たちでなんとかすることにしました。
フランジカバーの中でコードを固定
建築士を見送ったあと、私と相方でどうにか良い方法でコードを収めることができないか思案しました。
そこで考えたのが、この100円ショップで購入したマジックテープです。
このマジックテープを使って余分なコードをフランジカバーの中で固定してしまおう作戦です。
その結果、見事にコードを収めることができました!
見事にコードが収まり、スッキリした印象になりました!
わずか100円で解決できるなんて100円ショップに感謝感激雨嵐です。
そして人間知恵を出せば何でもできるもんですねぇ。
まとめ
勾配天井にペンダントライトを取り付けるには次の2つの方法があります。
- 勾配天井用の引掛シーリングを用いる方法
- コードハンガーを用いる方法
どちらの方法がベストな取り付け方法なのかは、採用するペンダントライトの仕様によっても変わってきます。
特にフランジカバーが特徴的なペンダントライトの場合、コードハンガーを用いた方が意匠上、良い選択かもしれません。
しかし、その際は引掛シーリングとコードハンガーの間で垂れ下がるコードのたるませ具合をどの程度に設定するのか考える必要があります。
そして、引掛シーリングとコードハンガーの距離によっても左右されるので、注文住宅の場合は事前に照明計画を建築士と相談し計画していきましょう。
トホホホ。まぁ温かい目で穴を見守ってあげましょう。
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