今日は5月8日「母の日」です。
私は『「母の日」に何をプレゼントしようかな。』と毎年悩みます。
ありきたりのようですが、悩んだ挙句に毎年お花を贈っていることが私は多いです。
それは私自身、お花を贈られることがとても嬉しいからです。
昔と違い、私たちは普段の生活の中で、お花を貰う機会というものが減ってきているようにも思えます。
それゆえに、私は「母の日」の贈り物となると、いつもお花を贈りがちになってしまいます。
別に悪いことではないと思うのですが、毎回同じカテゴリーのものを贈るとマンネリ化しているようにも思えて、自分に対して後ろめたい気持ちになってしまう時があるのです。
そこで先日、私の中のカテゴリーを増やすべく、職場のスタッフに「母の日」にどんなものを貰ったりするのか聞いてみました。
(職場のスタッフはママさんがほとんどなので)
だいたい食事をご馳走してもらったり、お花を贈ってもらうことが多いようでした。
小さいお子様がいる家庭では、子供達から似顔絵を描いてもらったりすることもあるそうです。
スタッフだけでなく、患者さんにも伺ってみました。
しかし、スタッフとだいたい似たり寄ったりの答えが多かったように思えます。
患者さんの中には、「今日は帰ったら何もらえるかなぁ。」「何か用意してあるのかなぁ」と家族からの贈り物を期待している方も多くいらっしゃいました。
「家に帰るのが待ち遠しい」というママさんもいて、そういった期待感に溢れる笑顔をみると、こちらも嬉しい気持ちになります。
そんな中、ある患者さんの「母の日」の贈り物に、私はとても感銘を受けました。
その贈り物とは、『家族で一緒にお菓子作りをすること。』です。
そのママさん曰く、家族で過ごす時間が、自分にとっての最大の贈り物だと言っていました。
『「母の日」にプレゼントを贈ること』
これは、二人称以上の客観的な物の見方です。
しかし、先ほどの『家族とのお菓子作り』は、母親自身が「母の日」をどう過ごすしていくのかという主観的な物の見方をしています。
私たちは、誕生日や記念日の過ごし方を、つい相手に頼ってしまいがちになりますが、どのような時間を過ごしていくかを自分で選択することも大切なことだと思いました。
「母の日」は、なにもプレゼントを贈ることだけがすべてではないようです。
むしろ自分がどのような時間を過ごしていくのかが大切なんだと、改めて気付かされました。
「母の日」の在り方は、人の価値観によって様々ですが、私は、先ほどのそんな主観的な物の見方ができる人間になりたいなぁと思いました。
昨日、慌てて用意した花は無事にお義母様の下に届いたようで、喜んでくれました。
ふーーー。間一髪。
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