最近の披露宴の流行は歓談時間を長く確保する傾向にあるようです。
パレスホテル東京においても、披露宴の進行の中で歓談時間をどのように使っていくかという議題が挙がりました
そこで、今回はパレスホテル東京の披露宴の歓談事情と私達が現状考えている歓談時間の使い方について紹介していきたいと思います。
歓談時間はどれくらいあるのか?
まずパレスホテル東京で披露宴を挙げる場合、歓談時間はどれくらいあるのか気になる人も多いと思います。
パレスホテル東京から提示された一般的な披露宴の進行表は以下の写真の通りです。
ピンク色に記された項目は、ほとんどの新郎新婦が取り入れる内容です。
黄色で記された項目は、大半の新郎新婦が取り入れている内容であり、人によってはこれらの演出をやらない人もいます。
全体で2時間30分という尺が決まっている中で、歓談時間として確保できるのはおおよそ20分〜40分程度となります。
かなり短い時間です。
もっと全体の尺を伸ばせば、この歓談の時間を多く確保することは可能となります。
しかし、パレスホテル東京では延長する場合、延長料金が発生してしまい、かなり予算オーバーとなってしまいます。
この限られた予算の中で、そして限られた時間の中で、いかに歓談時間を確保するかがポイントとなってきます。
『ゲストへの感謝』を大切にした歓談時間
そもそも歓談時間はいったい何をする時間なんでしょうか。
歓談時間とは、ゲストが高砂に来て自由に写真を撮影したり、新郎新婦とゆっくり会話を楽しむ時間です。
また、ゲスト同士が久しぶりの再会を楽しみながら、ゆっくり食事を召し上がってもらう時間でもあります。
歓談時間の過ごし方は近年様々な形態があるようで、これといった正解がないため悩む新郎新婦も多いようです。
パレスホテル東京での打ち合わせの中でも、担当プランナーより「どのような歓談時間を設けたいですか?」と質問がありました。
私と相方は、すぐに答えることができず悩みました。
そのように悩んでいると、「では、歓談時間に大切にしていきたいことはなんですか?」と続け様に質問されました。
挙式の進行の中では、招待したゲストと話す時間は挙式後の集合写真の時ぐらいしかありません。
その次にゲストと話せるチャンスは、披露宴の歓談時間です。
招待するゲストの中には職場の上司や同僚も招きますが、当然遠方からわざわざ来訪してくれた知人や友人もいます。
コロナ禍というこのご時世の中で、そのような遠方の知人や友人と面と向かって話せることはとても貴重なことです。
そんな貴重なことができる歓談時間に大切にしていきたいことはなんなのか。
私は、今の自分達があるのは、招待するゲストに支えられてきたおかげだと思っています。
ゲストに育ててもらったといっても過言ではありません。
なので、今回の結婚式の一貫したコンセプトである『ゲストへの感謝』を常に大事にしていきたいと考えました。
なので、今回の議題に挙がった歓談時間の中でも、できる限り『ゲストへ感謝を伝えていきたい、感謝を尽くしていきたい』と考えるようになりました。
歓談時間の使い方
“歓談時間に大切にしたいこと”を決めた私たちは、今度はどのように歓談時間を使っていくかを考えていきました。
その時、大事なことは“歓談時間に大切にしたいこと”からズレていないか常に見極めることです。
しかし、歓談時間を具体的にどのように使ったら良いのか私にはわかりませんでした。
そこで教えていただいたのが、次の2つです。
- 高砂で待機する形式
- テーブルラウンド
高砂で待機する形式
1つ目である高砂で待機する形式は、歓談時間中にゲストから高砂に来てもらう形式です。
ゲストから高砂に来てもらうメリットは、アットホーム感が生まれることです。
会場の空間に温もりが生まれ、ゲストにその温もりが伝わることで居心地が良い環境を作ることができるそうです。
もう1つのメリットは、新郎新婦の移動時間がないことです。
これによって、歓談する時間を無駄にせず、よりゲストとの会話の時間を設けることができます。
デメリットは、招待するゲストの性格によっては、高砂にゲストが来ない可能性があります。
高砂という敷居の高さから、なかなか高砂に行きずらいゲストもいるようですが、このデメリットは司会者から会場内に一声かけてもらうことで、この敷居の高さは軽減することができます。
テーブルラウンド
高砂でひたすらゲストが来るのを待っていたら、先ほども述べたように、ゲストの性格によっては恥ずかしくて高砂にいくことができない人も中にはいるかもしれません。
テーブルラウンドでは、そのようなゲストとの時間も確保することができるメリットがあります。
つまり、招待するゲスト全員と会話を楽しむことができるのです。
もう1つのメリットは、新郎新婦がテーブルラウンド中、他のテーブルで待機しているゲストはゆっくり食事を楽しみながら同じテーブル卓のゲストとの歓談を楽しむことができます。
一方、テーブルラウンドのデメリットは新郎新婦の移動時間が取られてしまうことです。
これは、招待するゲストの人数が多いほど、影響が強くなります。
テーブルラウンドの移動時間が増えてしまうことは、必然的に歓談時間も少なくなってしまい、全体的なスケジュール的にもかなりせかせかした進行となってしまいかねません。
余計な演出はやらずに歓談時間を確保する
大切な歓談時間をなるべく確保するためには、余計な演出をやらないことです。
友人による余興、ファーストダンスなどやってみたい演出は私も多数あります。
そういった演出を行うことによって、ゲストに楽しんでもらうことも可能でしょう。
しかし、私たち新郎新婦がファーストダンスを行うことによって、『ゲストへの感謝』が伝わるのか。
自分達のコンセプトとやりたい演出を照らし合わせて考えた時、そういった演出は私たちのコンセプトに合わないと思いました。
そのようにして、コンセプトと合わない余計な演出は無くし、歓談の時間を確保していきました。
ただし、全ての演出を無くしてしまっては、歓談の時間が多過ぎてゲストが飽きてしまいかねません。
また私たちも人生で初めての披露宴です。
『ゲストへの感謝』というコンセプトを大切にしながら、初めて行う披露宴の演出を楽しみたいという気持ちもありました。
なので多くの新郎新婦が取り入れるであろう演出は最低限取り入れることにしました。
私と相方が考えている歓談時間の使い方
これらを踏まえて私たちが考えている歓談時間の使い方は以下のような形にしました。
①乾杯後の歓談は高砂で待機する
②お色直し後の歓談の一部をテーブルラウンドフォトにあてる
①の乾杯後の歓談の時間は15分しかなかったため、それをテーブルラウンドに回すことは現実的に厳しいと思いました。
なので、私たち新郎新婦は高砂に待機して、司会者から会場に向けて一声かけてもらい、ゲストに高砂に来てもらう形式を取ることにしました。
②のお色直しごの歓談の時間は、余興などはやらないことにしたので、合計40分確保することができました。
その40分の時間を前半の歓談と同じように高砂に待機する形式をとってしまうと、ゲストが飽きてしまいかねないと思いました。
またこの待機的な形式を取ると、親族が高砂に来る可能性も低くなってしまうとも考えました。
特に私の親族はシャイな性格の持ち主が多いので、よりそういった可能性が懸念されたのです。
親族にも感謝を伝えたい気持ちはもちろんあったので、40分すべてを歓談の時間にするのではなく、テーブルラウンドを一部組み込むことにしました。
テーブルラウンドは、キャンドルに火を灯したり、フルーツカクテルを振る舞ったりと、その形式も様々ですが、私たちは写真撮影を中心に行うことにしました。
いわゆるテーブルフォトというやつです。
これによって、親族を含む全てのゲストと写真を撮影することもできますし、少なからず会話を楽しむことができます。
まとめ
今回は、パレスホテル東京の披露宴の歓談事情と私たちの歓談時間の使い方について紹介しました。
結局のところ、予算が無限にあるのであれば、かなり歓談時間も確保できますが、私たちにはそんな余裕はないので、限られた予算の中でやりくりするしかありません。
担当プランナーから質問された「何を大切にしたいのか」という部分が、歓談時間だけでなく、挙式や披露宴全体のまとまりも決めるので、迷った時は「何を大切にしたいのか」考えることが大切だと思います。
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