懐かしさと切なさを噛み締めて

日々の出来事

先日、講習会を受講するために御茶ノ水駅に降り立ちました。

神保町には、ちょくちょく足を運んでいますが、御茶ノ水駅周辺、しかも母校周辺を歩くのは10年ぶりでしょうか。

ニコライ堂を横目に、懐かしき学舎まなびやへ行ってみると、だいぶ様変わりしていましたね。

学生時代に実習を行っていた病院は、新しく建て替えられていました。

学生時代に経験した東日本大震災では、壁や階段にヒビが入り、建物の老朽化は前々から叫ばれていたぐらいなので、建て替えは仕方がないでしょう。

新病院は、都会らしい綺麗な外観で、院内設備も充実したものになっていそうでした。

今の学生は、これが標準となっていると思うと、とても羨ましいですね。

3年生と5年生の時に過ごした教室も、今はなくなっているようでした。

今はベンチや植栽があり、憩いの場として提供されている場所は、もともと教室への入口がありました。

この場所で、多くの学生達が行き交い、時には集まって談笑していました。

入り口横には掲示板があり、そこには大学受験の合格者が張り出されるのですが。

高校生の時、その掲示板に載っている自分の受験番号を見つけ、その前で両親と一緒に記念撮影したのをこの場所を見て思い出しました。

10年で現実の場所は風化してなくなってしまいましたが、懐かしき思い出は私の心に残っていたのです。

講習会へ行かなければならないのに、私はこの場所で立ち止まったまま、ただ時間が過ぎるのを待っていました。

懐かしさと切なさを噛み締めて。

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